設計思想

なぜSeedexを作ったのか

わからない単語に出会う。その場で調べる。意味がわかって、納得する。そして、忘れる。

Seedexは、この繰り返しをなんとかしたくて作り始めたアプリです。

調べた瞬間に、満足してしまう

本を読んでいるとき、記事を読んでいるとき、知らない単語が出てくる。スマホで検索するか、辞書アプリを開く。意味がわかれば、その場では納得できます。

問題は、そこで終わってしまうことでした。メモを取らない。たまに取っても、あとから「どこに書いたっけ」と探すことになる。結局、同じ単語をまた調べている。

AIに翻訳させたときも同じでした。訳文の中に知らない単語が混じっていて、意味を調べる。わかる。でも、記録は残らない。

辞書の履歴を遡る

過去に調べた単語をもう一度確認したくて、辞書アプリの履歴を遡ったこともあります。たしかに残ってはいる。ただ、ずらりと並んだ検索履歴の中から目的の単語を探すのは手間でした。

そこには「いつ、何を読んでいて、なぜ引っかかったのか」が残っていません。単語だけがぽつんとある状態です。

Notionに「Language Bank」を作った

それなら自分で作ろう、と思ってNotionにデータベースを用意しました。名前は「Language Bank」。出会った単語をそこに貯めていく、という発想です。

少なくとも、単語がどこかに散らばることはなくなりました。

入れて満足していただけだった

しばらく続けて気づいたのは、単語を入れるだけでは覚えられないということでした。

貯めること自体が目的になっていて、入力した時点で満足してしまう。あとから見返しても、文字列が並んでいるだけで、そのときの感覚が戻ってこない。貯金箱に入れたお金を数えないのと同じで、貯めただけでは意味がありませんでした。

画像と一緒なら、記憶に残るかもしれない

そこで思ったのが、画像と一緒に覚えたらどうかということです。

言葉だけで覚えようとするから抜けていくのであって、視覚的な手がかりがあれば記憶に残りやすいのではないか、自分が実際に見た風景や、その単語から思い浮かべたイメージと結びつけられれば、思い出す手がかりが増えるのではと思いました。

「自分の状況に合った画像」が見つからない

既存のアプリも探しましたが、多くは単語帳型か、あらかじめ用意された画像に単語が紐づいたものです。

用意された画像は、たしかにきれいで正確です。でも、自分がその単語に出会った状況とは無関係でした。旅先で見た看板の単語や、読んでいた小説の一節に出てきた単語など、自分の経験に合わせて画像と単語を結びつけることが、既存のアプリでは難しかったです。

出会いごと記録する、という答え

ここまでで、ほしいものがはっきりしました。

  • 出会った単語を貯めておける場所
  • 自分で撮った写真を紐づけられること
  • 手元に写真がなければ、イメージを画像として作れること
  • そして「どこで出会ったか」を一緒に残せること

この4つを満たすものが見つからなかったので、作ることにしました。それがSeedexです。

Seedexでは、単語に画像を添付できます。自分で撮った写真でもいいし、AIにイメージを描いてもらうこともできます。あわせて、その単語に出会った文脈——読んでいた文章、URL、ページ番号、そのときのメモ——を残せるようにしました。

登録した単語は木として育ちます。貯めた数が見える形になっていて、一定数を超えると実を結びます。「入れて満足」で終わらせないための仕組みです。

単語との出会いは、意味を調べた時点では終わりません。そのときの状況ごと残しておけたら、もっと自分のものになるはずだ——というのがSeedexの出発点です。

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